15日は終戦の日だったので、沖縄のひめゆり部隊をモチーフに描いた今日マチ子さんの新刊を紹介します。
『cocoon』 (秋田書店)
今日さんの『センネン画報』(過去記事は
コチラ)が好きなので、twitterでフォローさせてもらってるんですが、この『cocoon』は渾身の一作であるようなことを呟いていらしたので、手に取ってみました。私は戦争漫画というと、小学校の図書室にあった『はだしのゲン』を思い出すのですが、あれはとても男らしい漫画だったし、今日さんが描くとどうなるんだろうと思って。
今日さんの柔らかなタッチをしてもこんなに悲惨なんだから、現実はどんなに酷かったんだろうと思います。
本来だったら学校で友達と楽しくおしゃべりしている年頃の女の子が、「勝利の日までがんばってくるね!」とお母さんに告げて、ガマ(自然壕)の中の病院で看護隊として働き始めるんです。栄養失調や空襲によって友達は目の前で死んでいき、負傷者で溢れたガマの中では睡眠も立ってとることしかできません。
そのうちに、ガマの外に出てサバイバルですよ・・・
白い繭に守られているという想像で、女の子は生き抜いていくんですが
私たちは大量の死体の臭いを知らないし、「お国のために」命をかけて頑張らなきゃいけない状況におかれたこともありません。
(「あち~!」とか言ってアイス齧りながら畳の上でゴロゴロダラダラしていられる状況は、彼女たちの犠牲の上に成り立っているのかもしれませんね)
ほんと、戦争って一体なんなんだろうね?
人がいなくなったら、国がなくなっちゃうのにね。
最後はほんのり明るい終わり方ですが、だからこそ戦争って一体なんだったんだろうという気持ちが強くなりました。
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